青い淡麗と山口百恵。

 来月の仕事は所謂、年末進行というお祭のようなスケジュールで、ある程度の覚悟はしていたのですが、いつの間にか届いていた編集者からのメールを改めて読み返し、その苛烈さに、ただただ唖然。「これは体がもたないわ」と物凄く自然な動作で発泡酒のプルトップを開けてしまいました。そんな訳で、胃カメラ以降、初めてとなる一人酒に胃袋を熱くしています。この青い淡麗を何本呑めば、夢の世界にたどり着けるのでしょうか? 冷蔵庫にある 5 本で足りると良いなあ。

 先日、ひょんな事から PC に取り込んだのは、ピンクレディーとキャンディーズと山口百恵のベストアルバム。懐かしさも相まって、すべて聞き流してみたのですが、ピンクレディーとキャンディーズはね、ピンで売り出せなかった事を考えてもわかる通り、大した歌唱力もなく、さまざまな理由で時流に乗ったのだろうなあと、売れた理由が何となくわかるというか、納得がいくのですよ。しかしながら、山口百恵だけは本当に不可思議。国民的歌手となった後の「いい日旅立ち」や「秋桜」などの大ヒット曲を改めて聞き直してみても、歌が全然上手ではないのです。声量もないですし、当時のルックスを思い出してみても、大して可愛くもない。うん、世代として被っているはずなのに、その大ブレイクの理由が、まったく理解できません。

 山口百恵の引退は、'80 年。その頃、既に見たくない物を見てしまっていた当時の事を思い返すと、小学生ながら彼女の引退の大騒ぎも、どこか冷めた目で見ていたのかも知れませんね。子供時代の大アイドルに、まったく共感できないというのは、何かしらのトラウマなのかなあ。今夜一晩、ちびちびとお酒でも呑みながら、ゆっくり考えてみようと思います。