築地ホルモン神の業。

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 最近のお気に入りはと言えば、築地市場場外にある「きつねや」。

 軒先にカウンター席 5 席があるだけの小さなお店で、そこに座れなければ立ち食いというスタイルのホルモン煮と牛丼のお店です。場所的は、場外で一番有名なラーメン屋「井上」を左に見ながら 10m ほど、新橋方面に向かって歩いたところ。詳しい情報などをお知りになりたい方は、[ 「築地 きつねや」でぐぐった検索結果 ] をご覧になってください。かのテレチャン築地王さんも絶賛の、地域の超有名店です。いつ行っても、お客さんが一杯。

 この「きつねや」の何が凄いって、ホルモン煮。いわゆるモツ煮ですね。初めて食べたのは、築地本願寺の盆踊りでした。生ビール片手にモツを口に運んで、びっくり。絶品な味噌の味が口に広がり、歯応えがあるにもかかわらず、数度噛むと何時の間にか口の中から消えているという、ツボにはまった煮込み具合なのです。まったく大袈裟ではなく、涙が出そうになりました。まさか、30 歳を過ぎて、食べ物に感動して泣きそうになるとは。しかも、それがモツ煮ですからねえ。

 上の Google の検索先をご覧になった方は、その営業時間に驚かれたでしょう。日祝日がお休み、開店 07:30、閉店はお米かホルモンがなくなり次第。経験上、13:00 辺りになると、閉店のカウントダウンが始まります。土曜日は市場場外に人が押し寄せますので、行った事はありませんが、おそらくかなり閉店時間が早まる事でしょう。

 この「きつねや」に開店ラッシュが一段落した 08:30 頃、赴いて、ホルモン煮とビール、お腹に余裕があれば、ご飯をいただきます。朝、通勤客もちらほら見かける東京都中央区で、市場のおじさんたちと一緒に、とてつもなく美味いホルモン煮を食べながらビールを立ち呑む、この幸せ。恥ずかしいので泣きませんが、周囲に誰もいなければ、危ないところです。

 メニューは、ホルモン煮、それをご飯にかけたホルモン丼、牛丼、牛丼の肉を煮込んだ焼豆腐に添えた肉豆腐、そこから肉を抜いた焼豆腐、ご飯、生卵、お新香、ビールの大小といった感じ。一番のお勧めは、もちろんホルモンですが、牛丼系の味もかなり良いです。

 ご飯の量は並盛りでも、かなりのもの。ビールとご飯という組み合わせは、男性でも苦戦するかもしれません。食の細い女性の場合、ご飯を「軽め」と注文した方が良いでしょう。ちなみに、良く見かける市場で働くおじさんたちの本気食いは、牛丼大盛りにホルモン煮、そこにビール大というもの。鉄の胃袋の持ち主は、是非ぜひチャレンジしてみてください。

 そうそう、ホルモン煮はぐつぐつ煮込んだ鍋から濃い目の汁ごと盛ってくれるので、ホルモン丼の場合、手早く上手に食べないと味噌煮込み飯となってしまい、その重さに苦しむことに。個人的には、ホルモン煮とご飯を別々で注文することをお勧めします。

 さあ、みなさんも平日出勤前に築地市場で、れっつら朝酒!

 追記。毎回、ホルモン煮を前に撮影して日記のネタにしようと思のですが、その美味しさの誘惑と、本気食いしている周囲の雰囲気に飲まれ、撮影できずに終わっています。興味がある方は、上にある Google の検索結果から各リンクを参照してみてくださいね。