ぶーの行方。

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

 今朝、お散歩から帰宅後、奥さんが何やら 「 ぶーバッグはどこだ? 」 と騒いでいるではないですか。ぶーバッグとは、我が家の花梨姫の可愛いうんちを持ちかえる小さな袋の事。何年も前に雑誌 「 いぬのきもち 」 の付録でついてきたピンクの小さなバッグです。

 姫のぶーは、まず、スーパーの袋に入れて、それをまた、ぶーバッグに入れ、さらにさらに肩掛けバッグに入れてと何重にも包み、丁寧に家へ持ち帰るのが我が家の習わし。そんな大変貴重な姫さまのぶーがバッグごと消えてしまったのですから、それはそれは一大事です。

 まず頭に浮かんだのは、盗難でした。携帯電話を手に取り、110 番を押しかけたその時です。

 我が家の散歩は 04:30 出発。まだ暗い中を隅田川沿いのテラスを歩きます。場所柄、散歩ルートには市場の仲卸で働く人がたくさんいますが、皆さん、お仕事に一生懸命。喉から手が出るほど姫さまのぶーを欲したとしても、さすがに盗みを働く暇はなさそうです。

 となれば......、すれ違った一瞬の隙にスラれたかも!

 いや待てよ、と。今朝の東京は強風が吹き荒れていて、いつもテラスですれ違う睡眠より健康第一のジョガーの皆さんにすら出会いませんでした。

 となると、可能性は 1 つ。落としてしまったのです! おお、神よ。まさに一生の不覚。

 おそらく落としたのは勝どき橋のそばにそびえ立つニチレイのビルの裏手です。今すぐにでも駆け付けて姫さまのぶーを取り戻したいのですが、外は雨降り、濡れるのが嫌なので、いやいやもとい! 仕事が立て込んでいて身動きが取れません。

 こうなっては、姫さまのぶーが、どこかの悪漢や、姫さまに付きまとうストーカーの手に渡っていない事を祈るしかありません。万が一、ヤフオクに流れているのを見つけたら、ここが [ 波平力の見せどころ ]、即決価格で入札する覚悟です。フネよ、止めてくれるな。

 まあ、冗談はさておき。

 どなたかが拾ってくださり、親切心から中身を確認してしまったらと思うと、申し訳なくて昼寝もできません。密閉された袋の中で熟成された匂いたるや、それはもう......。

 「 おバカな飼い主で、ごめんなさいわん。 」 と姫さまもお腹を出して謝っているので、拾ってくださった心優しき方、どうか怒らないでください。雨に濡れない場所に捨て置いてくださると助かります。おしまい。