ペーパーオーナーゲーム。

 珍しく、久しぶりに競馬のお話です。

 競馬仲間とペーパーオーナーゲーム ( 以下、POG ね。 ) という仮想馬主ゲームをやり初めて、15 年は経つでしょうか。昨日、UMA 板で、もう 10 年近く続けている POG の今年のドラフトが完了しました。今日から約 2 年半の楽しい戦いの始まります。POG は、デビュー前の仔馬を何頭ずつか指名し、その成長を見守るというもので、お金をかけずに馬主になった気分が味わえるという醍醐味があります。馬券とは一味違う競馬の楽しみ方が堪能できます。

 初めて参加したのが、まだ大学に籍を置いていた '92 年。スワン S など、関西の GII 重賞ですら、まったく放送されない当時の環境を受けての関西馬なし、早熟馬が勝ち過ぎるという理由からサクラなしという変わったルールの下、指名したのが、レガシーオブストレングスの仔・ラグナロク、サクラアイドルの仔・ハヤチャンプという 2 頭でした。ラグナロクは、後に生まれるサイレントハピネス、スティンガーの兄で、持ち込み馬・のレガシーオブゼルダの下。当時、注目の若手調教師・藤沢和雄の管理馬で、父がノーザンテーストという良血でした。調教中に骨折し、安楽死してしまった時の悲しみは、未だに忘れられません。ハヤチャンプは、境勝太郎厩舎の管理馬で、前出・サクラなしというルールの裏を狙った指名でした。2 頭共に、坂道調教を開始した関西馬の猛威が関東重賞をも席巻する中、地味ながら活躍してくれたのを覚えています。

 この年の冬に大学を辞め、とある編集部にアルバイトで入り、翌年のメジロマックイーンが故障し出走できなかった秋の天皇賞や、ビワハヤヒデが制した菊花賞の原稿を書かせていただいていたので、人生、どう転がるか、わかりませんね。

 その後の指名馬で中央競馬 GI を勝った馬のみ列記すると、ノーザンレインボー、ダンスインザダーク、ネオユニヴァース、ダンスインザムード、フサイチパンドラ、キャプテントゥーレといったところ。とは言え、仲間内では、ディープインパクト、ダイワスカーレットという数十年に一度というクラスの傑出馬を見事に指名している猛者・bin ちゃんがいるので、まったく威張れませんね。

 現在のルールは、4 人で各 20 頭ずつ指名、4 歳の有馬記念まで、ノーレートというもの。昨年から bin ちゃんの奥さんも加わり、UMA も賑やかに! 殺伐となりようがないルールですので、きっと末永く遊べる事でしょう。これからものんびりと楽しんでいければ、良いですね。