そんな訳で、前日の夜から飲食を断ち、胃に内視鏡を入れてきました。人間、断食は耐えられるものの、水分を一切断つというのは、かなりの精神的苦痛。その果てに待っているのが、苦しい苦しい胃カメラですから、たまったものではありません。
半ば 「 どうにでもなれ。 」 という気持ちで、掛かりつけの病院に行き、前回、数時間待たされた経験を踏まえて持ってきたレイモンド・チャンドラー 「 長いお別れ 」 を読みながら待っていると、数ページ読んだところで検尿の呼び出しがかかり、いざトイレへ。華麗に放尿し、「 ここからが長いんだよね。 」 などと椅子の戻って、本の世界に戻ります。すると、酔い潰れたテリー・レノックスを自室まで運んだ辺りで、超音波検診に呼び出されました。今日の検査の先生は検査器具を力強く押し付けるので、その圧力で内臓が壊れてしまいそう。それでも何とか終了し、悪い所もないようなので、再び椅子へ。 「 前回はここから 1 時間ほど待たされたんだよね。 」 と思い出しながらページに戻れば、テリーがお礼をしに部屋を訪ねてきたところで、採血の呼び出し。もう採血などは慣れたものなので、さっさと済ませ、再び本へ。 「 前の内視鏡の患者さんが手こずると、ここからやたらと待たされるんだよ。お見通し。 」 などと考えながら、テリーが奥さんとラスベガスでよりを戻した事を新聞記事で知った件を読み始めたところで、内視鏡室から呼び出されました。今日は早いなあ。結局、テリーとギムレットすら呑めやしない。
胃カメラも 2 回目となると、かなりスムーズ。苦しさは相変わらずですが、大人しくしていれば何分かで終わるのがわかっていますから、「 帰りに新富町駅構内に出来た [ 北欧 ] でチョコパンと、川梅商店であんずみつ豆を買って、家でコーヒーを飲みながら食べよう。 」 などと考え、気を紛らわせていたら、いつの間にか終わっていました。
余談ですが、東京メトロ・有楽町線の新富町駅構内に [ 北欧 ] が出来たお陰で、 [ 築地木村家 ] の独占状態だった築地界隈の、そこそこ食べられる美味しいパン屋さん事情が変わっていくかもしれません。いや、是非変わって欲しい。わざわざ買いに来る遠来の方にとって、[ 築地木村家 ] の 1 個 160 円する女性のこぶし大のアンパンは有難い物なのかもしれませんが、メニュー全体の値段が高く、普段食べる分にはちょっと手が出ないというのが、本音のところです。
さてさて、話は胃カメラに戻って。検査の結果は良好でした。以前、胃壁全体に見られたビラン ( 5 段階評価で 5 が潰瘍、1 がビラン……らしいです。 ) が綺麗になくなり、食道と胃の接合部に食道裂孔ヘルニアという陥没部分が出来ている点と、胃の終わり、十二指腸の手前が逆流性食道炎という状態になっている程度。食道裂孔ヘルニアというのは病気ではなく、他の人よりも少しだけげっぷが多く出るようなもので処置は不要、先日の痛みの原因だと思われる逆流性食道炎というのは、胃酸の多さが原因なので、こちらは引き続き投薬にて治療していくとの事です。総合的に診て、格段に良化していて、食事に気を付けた事によるダイエット効果も含め、かなり健康体に近付いてきています。胃酸の多さは、投薬と食事によって改善していくしかないらしいので、これはしばらく付き合っていくしかないのでしょうね。嗚呼、懐かしきかな、暴飲暴食。
1 時間ほど、追記の形 ( クリックしないと見えないよ! ) で、胃カメラ画像を公開していたのですが、やはりグロテスクに思えてしまって、いや、それよりも恥ずかしくて消去してしまいました。何故でしょうね、どこかで流用されたらなどと考えると、開き直れないのかな? たかだか内臓内部の写真なのに、不思議。細胞に、体の一部への愛着でも染み付いているのでしょうか?
Blog を書きながら、北欧の板チョコパンを食べて、メロンパンに移り 1/3 辺りでギブアップ。美味しかったのですが、胃にもたれてしまいました。あんずみつ豆は、手付かずのまま、冷蔵庫行き。ここ半年くらい、ずっとこの調子で、お酒に酔っ払いでもしないと、食べ過ぎた後の事が怖くて、どうにも食が進みません。揚げ物は 1 度だけ食べたかなあ。炒め物は月に 2 回くらいですね。お向かいのお肉屋さんで、三角バラを 100g 300 円で売ってもらえる時くらい。お店のお父さんお母さんと仲良くなったので、最近はたまにおまけしてもらえるようになったのです。
皐月賞で PO の愛馬・アドマイヤオーラが勝つ予定。その辺りに三角バラをざっと焼いて、思い切り通院……もとい、痛飲してやろうと思います。おえおえおえ。