おそらく、日本競馬史上、最強であろうディープインパクトが有馬記念に出走。このレースを最後に引退します。[ ディープインパクトと武豊。 ] に書いた通り、世界最高峰の芝レースであるフランス・凱旋門賞に「挑戦した」のではなく、日本馬として初めて「勝ちに行った」名馬。仕上げ過ぎによる敗戦と、管理の不徹底により、3 着入線・失格という残念な結果となりましたが、そのレースぶりを見てわかる通り、実力は間違いなく世界一でしょう。
もちろん、レースが水物で、舞台も紛れのある難コース、中山競馬場・芝 2,500m と、「確実」や「絶対」などという言葉が使える状況ではない事は重々承知の上ですが、ディープインパクトにとって、今回の有馬記念に負けて許されるライバルは出走しておらず、また最強馬の物語の最終章として、ここが勝つべき舞台である事は、衆目一致するところでしょう。レースがスムーズに流れ、全馬が無事に完走し、名馬が名馬らしく勝つ、そんなシーンを期待したいと思います。
レース後、15:35 に追記。いやはや強い。3 コーナー手前、鞍上がゴーサインを出してからの反応が素晴らしく、直線でもその勢いのまま力強い末脚を見せてくれました。普通の馬が 3 コーナーからスパートすると最後の急坂でタレてしまうものですが、この馬の場合、さらに坂で加速するのですから、まさに天馬、次元が違い過ぎます。最後に快心の走りを見せてもらいました。お疲れさま。来春からはスタッドイン。種牡馬として良い子を出してもらい、いざフランスへ。