新撰組と恐ろしき物書き人生。

 お仕事週間は、年に 1 度の年末進行 DX。もう部屋中に資料が散乱して、しっちゃかめっちゃかです。こんな夜に Wii を買うため、徹夜するような人は、全員風邪をひいちゃえば良いのさ。

 北方謙三の「黒龍の柩」は、新撰組の土方歳三を主人公に、幕末の動乱期を描いた時代小説。図書館で上下巻を借りてきて、読み始めたのですが、どうにもこうにも楽しめず、ついには上巻でリタイアしてしまいました。思い返せば、昔から新撰組という組織が大嫌い。武士が嫌いな武士と、武士になりたかった農民が、薄っぺらの理論武装を盾にして、人を斬りまくっているようにしか思えないのです。つい連想してしまうのは、団塊の馬鹿共による学生運動やら安保闘争やら。時代の熱病と言ってしまえばそれまでですが、集団による力でしか存在を示せない人間たちに何か成しえたはずもなく、そんな新撰組をありがたがる世間の風潮は、まったく理解できません。

 まあ、好きな歴史上の人物が、わかりやすいところでは、安土桃山なら松永久秀、三国時代なら董卓、呂布という偏った歴史観を持った人間の戯言ですから、新撰組ファンの方、お気を悪くなさらないでくださいね。いえいえ、裏切り者が好きなのではありませんよ。力と欲望の果てに何があるのか、そんな馬鹿な問いかけに、人生と手にした権力をすべて賭けてしまう、そんな生き方が潔しと思えてしまうのです。わははは、天下の大逆人と裏切り者を、こうも英雄のように語ってしまう物書きという生き方が、一番の大逆人に思えてきました。わははは、こりゃ大変だ。

 ……さてと、言いたかった与太を書いたので、そろそろ仕事に戻ります。いやはや、Blog は物凄いストレス発散になりますねえ。止められません。